Dr.伊藤のひとりごと

2005年、明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

ずいぶん久しぶりのひとり言になってしまいました。何と最後に書いたのが昨年の5月ではないですか。その後サボっていったい何をやっていたのでしょうか。反省!

HPを開設してから小児外科相談室へのメールが200件を超えました。こちらは自分なりにしっかり対応してきたつもりです。その中で、通院しているところの先生になかなか相談できなくて困っている方も多いことを痛感しました。排便後に血便が続いている2歳のこどもで1年も痔ということで経過を観察されており、僕の経験から直腸の若年性ポリープの可能性があるのでバリウム注腸検査と大腸ファイバー検査をお勧めしたところ、やはりそれが見つかり、手術を受けてうまくいき感謝のメールをいただいたこともあります。遠くアメリカテネシー州在住の邦人の方からのアメリカで受けた手術後の合併症の相談もありました。小児外科の病気だけでなく小児科の病気相談、子育て相談や脳外科や形成外科などの相談もありました。相談を受けて涙しメールを送ったこともあります。夜お酒を飲みながら、発信したメールもあります。

そのうちにこれらをまとめて小児外科の学会で発表させていただこうと考えています。それぞれのケースを報告するのではなく、大きな病院ではなかなか先生に簡単に相談できないことや、何度も同じことを聞くと失礼ではないかとか、先生に悪く思われるのではないかと悩んでいる患者さんや家族の人が意外と多いことを小児外科の先生方に知ってもらおうと思っております。

大学やこども病院の中で働いていると見えないことが、外から眺めるといろいろ見えてくることもあります。この相談室を通じて外から見た小児外科について現場の先生方にご家族や患者さんが考えているや悩んでいることをお知らせすることも僕の仕事かもしれません。

実際、僕自身も楽しく?相談室を運営、継続させていただいております。ただ、相談をされてお答えしてから何のお礼のメールの来ないこともあります。もちろん。あくまでもこれは僕のボランティア活動であり、お礼を期待してやっているものではないのですが、やはり、何らかの反応が欲しいのも事実です。一応礼儀という意味で考えていただければうれしいのですが。

私事ですが、昨年暮れに日本東洋医学会専門医(漢方専門医)の試験を受けまして合格しました。なんと筆記試験と面接試験、僕にとって15年ぶりの本格的な試験であり、かなり緊張しました。この4ヶ月間は久しぶりに夜遅くまで勉強しました。漢方薬で夜寝ているときにうなされたりもしました。勉強に先立ち恥ずかしながらついに老眼という病を発症し、生まれて初めて眼鏡というものを買いました。大学病院を辞め秋田で開業してから漢方医学に興味を持ち、西洋医学でなかなかうまく治療できない患者さんで、劇的に漢方薬が効果のあることがありました。漢方専門医になるための4年がかりのプロジェクトでした。これからは、東洋医学も取り入れた治療を患者さんにさらに提供していくことができると思います。期待してください。今年はできれば針の治療も教えていただこうかなとも考えています。患者さんにとってよいことは何でもとりいれたいですからね。

それから、しばらくHPの更新がされないときは僕の尻をたたく意味でぜひメールをくださいね。今回、年賀状で指摘されてしまいました(川崎市のMさん、感謝!)
では、今年もよろしくお願いいたします。